kaie0307’s blog

胃がんと告知されました。

胃がんと告知されました。

これから始まる癌との闘病期を記録したいと思います。

 

2021年4月末、年に1回、春に行われる会社出費の健康診断を受けに、いつもの最寄りの総合病院に検査に行きました。

 

検査項目は血液検査、尿検査、血圧測定、心電図、レントゲン、バリウム検査など基本的な簡易検査です。

 

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ゴールデンウィークが明けた5/6(木)に検査を受けた病院から会社へ直接、私を名指しで電話してきました。

 

電話の話は「バリウム検査の結果で疑わしい箇所が見つかったので精密検査をおすすめします」といった内容でした。

 

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そして、通常は健診後、2〜3週間後に検査結果が会社へ郵送されるのですが、電話の担当の方は「本日、健診結果の通知書と内科への紹介状を郵送します」と言われました。

 

「自宅に送りましょうか?」と訊かれたので「会社でも良いですよ」と軽く答えました。

 

すると「電話を取りついだ事務所の方には詳細はまだ話していないのでご安心ください」と、逆に不安を煽る様な事をさらっと病院の事務担当の方が言って電話を切りました。

 

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翌日、検査結果の報告書が会社に届き、内容を確認すると、胃透視の検査の判定が「5」になっていました。

 

その他の血液検査などの結果は悪い項目でも判定「3」まででした。

 

その日のうちに同封されていた紹介状に書いてあった内科直通の番号に精密検査の予約の為に電話を掛けました。

 

検査は早い方がいいと思ったのですが、病院側の予約状況もあり、最短で空いていた1週間後に内視鏡による、いわゆる胃カメラ検査をする事になりました。 

 

 

この様な電話が掛かって来る事は初めての体験でした。

 

昨年までの胃透視の検査では「異常なし」との判定がずっと続いていたので「何で??」って感じで、まだ心に余裕がありました。

 

しかし、会社勤めのサラリーマンさんは定期検診を行っている方が多いと思いますが、「健康診断後、病院から直接電話の場合、気をつけた方がいい」と後で思い知らされる体験でした。

 

 

5/13(木)

朝から絶食状態で病院へ精密検査に行きました。

 

内視鏡検査の場合、事前に麻酔して検査する場合と喉に液体を噴射して局部麻酔のような状態にして検査するタイプの2通りありました。

 

麻酔をすると自動車の運転が直ぐに出来ないと言われて、それは困るので当日は麻酔をしない選択をしました。

 

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しかし、後で後悔しました。

 

診察台に横たわり、穴の開いたマウスピースのような器具を口に装着されいよいよ内視鏡の挿入です。

 

カメラで映像をモニターで確認しながら内視鏡を奥へ奥へと進み、十二指腸の奥まで到達した後、ゆっくりと後退しながら丁寧に調べていたようです。

 

「鼻で呼吸して下さい」と担当医が言いますが、口が開いている為、上手く鼻呼吸だけが出来ません。

 

いくら薬で喉が麻痺しているといっても異物が口から入っているので気持ちいいものではないです。

 

と言うより、やっぱり気持ち悪いです。

 

しかしモニターで確認途中で腫瘍が見つかったのか、組織の採取を始め出しました。

 

内視鏡の中を金属のワイヤーが挿入される音が「キュッ、キュッ」っと、リアルに聞こえてきて、合計5本のワイヤーで組織を採取されました。

 

消化器科の担当医が「すみませんねぇ、ちょっと長くなりまして」と申し訳なさそうに話していました。

 

しかし私は胃カメラを咥えたままなので返事が出来ません。

 

立ち会っていた女性の看護師さんが「大丈夫、大丈夫」と落ち着かせるように検査中はずっと私の肩をポン、ポンと、まるで子供を寝かし付ける様な感じで軽〜く叩いてくれました。

 

ポンポンのお陰か、何とか耐える事が出来ました。

 

実際に内視鏡を入れてから検査が終わって抜くまでの時間はおよそ20分程度でしたが、「妻に送って貰って麻酔すれば良かった」と後の祭りですが、後悔しました。

 

検査が終わり、その後、担当医の説明がありました。

 

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結果は「腫瘍が見つかりました」でした。

 

場所は胃の真ん中より少し上部にあったようで、カメラを食道の先からUの字に逆向きにして観察すると見つかったみたいです。

 

その後の説明の場で「痛みとかは無かったですか?」と担当医に言われたので「慢性的にずっと痛かったです」と正直に答えました。

 

「痛い時は胃薬や痛み止めで誤魔化していた」言うと「ちなみにどんな薬を飲みましたかました?」と訊かれて「市販の胃腸薬やカロナールロキソニンなどの鎮痛剤を痛い時に飲んでました」と答えると「ロキソニンは胃の粘膜に影響があるのであまり良くないです」と言われました。

 

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カロナールはそれほど害は無いと担当医は話していました。

 

そして思い返すと昨年末から奥歯が痛くて歯医者の予約を取ろうとしたのだけど、あいにく予約の空きが無く、薬局で効き目が強いと言われる市販の鎮痛剤を薬剤師に勧められて飲んでいました。

 

この薬の影響も、今思うとあったのかも知れません。

 

その後も内視鏡で撮影された胃の中の写真を見ながら淡々と担当医は説明してくれました。

 

私はちょうど8年前の健康診断でもバリウム検査で引っ掛かり、内視鏡検査をした結果「ピロリ菌がいる」と言われました。

 

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その当時の治療は「ピロリ菌の治療中は禁酒、禁煙を守ってください」と言う医師の言付けを守り、薬も言われた通りに服用しました。

 

後日、呼気検査をして「ピロリ菌の除菌に成功した」との報告を受けました。

 

胃潰瘍胃がんの原因はピロリ菌の影響がかなり高い率であるそうです。

 

ピロリ菌の治療も今回の病院で行ったので8年前の記録写真も残っていました。

 

当時と今回の写真と見比べていたのですが、前回の潰瘍の位置と今回は別の位置にある事もわかりました。

 

担当医が「組織の検査をしてみないと分からないが、念の為、ピロリ菌が復活した可能性も否定出来ないのでピロリ菌の検査もしましょう」と言うので呼気検査もする事になりました。

 

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「検査結果は来週には出ます」と言う事で次回は5/20(木)に結果を報告するという事になり、「タケキャブ」という胃の粘膜を守るという少し強めの薬を処方されました。

 

この時点では腫瘍が悪性のガンでない事を祈るだけでした。